ジェッダでのダイビングガイドライン1

今回、UAE(ドバイ)のダイビングショップを利用して感じたことがいくつかあります。そのひとつが、ダイビングのガイドラインです。
ジェッダでのダイビングが9割以上が地元のダイバーで、場所も良く知ったビーチやボートダイビングポイントをつかい、一緒に潜るバディもお互いに知っているケースがほとんどです。非常になごやかな村っぽいイメージです。ダイバーに対応するダイビングショップも、お互いのことをよく知っているせいか、あまりダイバーの資格、力量、経験について詮索しません。たまに、見知らぬダイバーがくること(こういう言い方そのものが村っぽい)があって、だいたいは誰かの紹介であったりするのでこと細かく調べたりすることはありません。のんびりしているといえば言えるのでしょうが、自己責任やガイドラインのやかましい世の中にあっては桃源郷のようなものです。
ドバイではAlBoomダイビングショップを利用しました。さすがに国際都市ドバイ(ジェッダもそのはずなのですが?)だけあって、ダイバーも地元民というより観光客がほとんどで責任意識の強い欧米のダイバーも多いです。ダイビングショップも不測の事態を想定したガイドラインがなければ、たとえば自称「凄腕ダイバー」をダイビングにつれていったけれどマスククリアができずにに水を飲ませてむせてしまった、、その後、、「俺様が水を飲んだのはおまえのせいだ」と訴えて凄腕っぷりをみせつけられてしまうことにもなりかねません。
本来であれば、認定ダイバーというのは自己責任を認めたダイバーであり、ガイドの役目は単に場所をつれて回ることで、ダイバーの力量には責任を問われることはないはずです。が、特に日本では「その場に居合わせたものの責任」が重視され、力量不足の原因となった、いい加減な教え方をした遠い昔のインストラクターやトレーニング内容をすっかりわすれたダイバーの責任とともにバディやガイドといったその場に居合わせた関係者がどう対処したか、、どう対処すべきだったかを問われてしまいます。
ドバイのダイビングショップでは、
1 ログブックの提出が義務で、ログブック不携帯のダイバーは受け入れていません。
10年のダイビング経験があるといってもダイビング本数が5本ではとても年季がはいったダイバーとはいえないでしょう。ダイビングショップがCカードよりもログブックを重視するのは、無意味な責任をしょいこむのを回避するためです。たまにログブックをつけてない人がいますが、オウンゴールの連打の辛いダイバーです。なぜ連打かというと、ログブックの重要性がわかってない浅い知識、記入を面倒に感じるずぼらな性格、口だけで実行がともなわない、、ということまで想像させ「敬遠したいダイバー」ランクの上位に押し上げてくれるからです。どのダイビングショップでも「うちは満杯ですのでよそをあたってください」というはずです。逆にきっちりログをつけているダイバーは好感度全開で、ぜひリピーターになってほしいとその場で確信、スペシャルな割引もあるかもしれません。
2 OWでは6ヶ月以内のログ記載がなければ、スクーバリビューが義務。AOWでは8ヶ月のログ記載となります。スクーバリビューは追加のコースですので、料金や時間が余計にかかることは申すまでもありません。しかし、PADIでは2−3ヶ月ブランクがあれば、スクーバリビューをするように推奨しています。そんなにダイビングの経験もなくブランクダイバー(2−3ヶ月以上の間隔があいた)であるにもかかわらず、自信満々なエントリーレベルのダイバーもいます。その自信の根源が「インストラクターが面倒みてくれるから」という場合は、、、、え?なんか言った?

その2につづく、「日本のガイドライン