アラビアンエンジェルフィッシュ

紅海でもっとも有名な熱帯魚のひとつ、アラビアンエンジェルフィッシュ。
有名になる条件は、「簡単に写真にとらせてくれない」ことがあります。いくら、きれいでも。いくら、可愛くても。いくら、種として珍しくても。いくら、見つけるのが難しくても。
簡単に写せるのは、有名になりません!

写真にとって、、、おーー!xxxを写真に撮れた!きれいに撮れた!という充実感から、口伝えに、xxxは紅海の伝説だ、、となるのです(出典:「紅海の伝説はこうしてつくられる」by 私」)

そういう意味でのアラビアンエンジェルフィッシュ。一杯いるイエローバーエンジェルフィッシュ(セダカヤッコ)は写真に撮りやすいし、この種と勘違いされることが多いです。が、アラビアンエンジェルは、ひたすら逃げ足が速い。

昨日は、非常に珍しい(本当に珍しい)、アラビアンエンジェルフィッシュに間違って求愛行動をとるイエローバーエンジェルフィッシュの3匹をまとめたショットです。うえの2匹がイエローバーです。

黒っぽい紺色で、しっぽが鮮やかな黄色が、アラビアンで、やや薄い青くて、背びれの先が蛍光青に光って見える、尻尾の色も薄いのがイエローバーです。どちらも、黄色い線が胴体の真ん中に入ってますが、入り方もちがってます。こうやって、一枚の写真に納まると間違いようの無いぐらい違うのに、別々の写真をとると混同する人も、ひじょーーーーーに多いです。イエローバーのことをアラビアンという人も一杯います。

ぜひ、アラビアンエンジェルフィッシュのウオッチングにトライしてみてください。ただし、気づかれないように、そーーーっとです。そーーーーーっと、近づいて最高の1枚と思った瞬間、だいたい気の利かない奴がいるものです。

ま、別にアラビアンとイエローバーを間違えたところで大勢に影響はありません。イエローバーだって、仲間だと勘違いしているから、求愛行動をとるのでしょうし、アラビアンのほうだって別段嫌がっているようには見えません。

ひょっとして、?イエローバーとアラビアンは同じ種の雌雄だったってことはない?そうなれば、学会を揺るがす大騒動なんだけど。