イード潜り倒し4日目 9月2日

あまりにも得るものが多くて、もう動けないほど思い出でおなかいっぱいになったイード潜り倒しでした。充実感200%。潜り倒しの記事を最後の日から順に前に戻って書き込みます。驚くほど長いです。水温は27−28度、もう秋風の吹くジェッダ。アジサシの渡りの最盛期です。

この日はボートダイビング。ショップから頼まれて、久々にダイブマスター業務に就きました。お仕事、お仕事、、、乗船はFAL5です。

クリークでは、もんのすごいサンブーク(小船)が遊覧クルージング。この数、驚くほど。私も初めてこんな数の船がクリークをうようよしているのを見ました。朝7時なのにテンションが高くて、小船の上で踊っている人、歌っている人、みんな楽しそう!なかには、おお!懐かしい「タイタニックごっこ」しているカップル(アバーヤだけど)も、おもわず写真を取り出しましたが、その直前に座り込んでしまって、、、でも、もうお祭りの楽しさ500%全開の洋上です。

外洋にでて、、前日まで海風がきつかったのに、うってかわって完璧な凪です。波もまったく無い、鏡の上をすべるようです。

で、、ついバウデッキでカメラを構えたまま寝込んでしまいました。、、、誰かの「アブ、ほらカメラ!」という声で目をさめると、ボートの前をキハダマグロ!の群れが横切っていく、しかも何匹かは水面にジャンプしながら!いつものイソマグロとは全然違う、、体長1m級の群れに呆然として写すのを忘れて眺めていくだけでした。。。せっかく、カメラ手に持ってたのに。。まあいいです。よく姿を目に焼き付けて、後で図鑑で確認。
家に帰った後、なんども目に残った姿を確認してみると、キハダマグロではなく、カンパチでした。大きな紡錘型だとマグロという思い込みがあったのですが、ブリというオプションもあったわけです。こっちのほうが、よりすごいかもしれない。紅海にカンパチがいるとはまったく知りませんでした。「むやみに写真を撮るより、姿を覚えておく」という教訓?ちなみに(簡単に言うと)サバの巨大化したのがマグロ、アジの巨大化したのがブリです。


そして、また眠ってしまいました。あと、10分でケーブルレックに着くので準備開始、、ということで、カメラを仕舞い込んで機材に取り掛かっていると、、警笛!「イルカ出た!」の合図。昨日、写真もアップしましたが、バウライディング(船首乗り)より、航跡波乗りに船長が仕向けてくれたので(イルカと遊ぶには技量が必要、、)、イルカを正面から見ることができました。ここではくちばしの長い特徴的なハシナガイルカ以外を見ることはめったに無いです。



イルカを写す!という一念で新しくカメラを買ったので満足です、、が、まだ下手っぴです。
ケーブルレックでは、沈没船に見向きもしないで「大物トレンチ」で待機。ここは、大物のとおる潮目です。待つこと少し。アジの群れ、、40センチぐらいでハナタカサゴのようなカラーリングですが、アジです。なんだろう?、、と思っていると、アジに混じって初めて見る、1m級の明るいカラーリングの魚、、近寄ってくる、、、あ!ヒラマサだ!何百という大きな群れで、群れの向こう側が見えないぐらい、、

アジの群れが通り過ぎた後、向こうが見えないぐらい数の1m級のヒラマサが、、そして私の周りをぐるぐるトルネードし始めました。超興奮、去年ジンベイザメを見て以来の興奮です。


ヒラマサは、ブリの仲間です。大きな紡錘型魚=マグロではなく、今日はブリの大当たりです。

同じく大物トレンチ狙いで、FAL3に載っていたアリさんに「すごかったね」という合図を送っていたら、アリさんが私の後ろを指差し、振り返ると、私の真後ろに1匹だけ群れから離れた巨大ヒラマサがいました。1m半ぐらい、唖然としていたら向こうに泳いでいきました。

ついで程度で、ケーブルレックの写真もとって浮上。

その後、久しぶりにクレージーエイト、アナスリーフの3ダイビングでした。
カンパチといい、ヒラマサといい、ブリの大漁に大満足。今年最高の大物出現でした。