昨日の大物三昧ダイビングの、二昧?目は巨大なサカナ

昨日は穏やかなダイビング日和で、波も無く、風も無く鏡のような海でした。ここ数週間、海況はベストです。内陸での上昇気流も収まり一年で一番安定した日々かもしれません。桟橋にはオーナーの大きなヨットが泊り、自分達のダイビングボートが小さく見えます。

波が全く無い海は、気分も良く、寝がちです。うとうと…。

参加された皆さんです。今回、イルカの航跡波乗りとジャンプがあって、非常に珍しかったです。もちろん、キリモミは初めてですが、航跡波乗りそのものも1年以上前。いつもはバウ(船首)波乗りばかりです。それは、「イルカを呼ぶ男」と私がひそかに命名した方が乗られているからです。もちろん「ウミガメ名人」もいます。

ダイビングの合間に、渡り鳥がずぶぬれで船に迷い込んできました。若いツグミです。これから海を渡って?しばらくやすんだ後、飛んで行きました。濡れて羽が体にぴったりくっついているので、良くわからないのですが、セグロサバクヒタキではないかと思います。サバク…サウジにぴったりすぎる名前?
セグロサバクヒタキの説明はこちらが詳しいです。http://www.yachoo.org/Book/Show/505/segurosabakuhitaki/

(引用はじめ)旧北区分布型。中国の西部から黒海東部で繁殖する。冬季はアフリカ大陸東部に渡って過ごす。日本では、4〜5月、9〜10月に宮城県、千葉県、石川県、山口県長崎県などで記録がある。(引用おわり)つまり、中国生まれの若い固体が、10月に紅海を渡って越冬地である対岸のアフリカ東部に行く最中!こんな小さな体で!ボートダイビングの楽しみの一つは、大海原を渡る鳥を見ることにあります。大きさを考えると、渡り…命の神秘を感じます。

ダイビングポイントに到着。はるかかなたにセレブを絵で書くとこうなるというようなヨットでダイビングを楽しむ人がいる…。セレブ、セレブ、セレブ…お友達に欲しいです。

潜ったスポットはオールドクレージーエイト。いつも行くクレージーエイトとは全く違い、ジェッダで唯一「地形派ダイビング」が楽しめる、根ばっかりの迷路です。根の谷間に大きなナポレオン発見。写真を撮るべくおいかけると、別の谷間に入り見失いました。そして、「ウミガメ名人」がベルを鳴らして大物発見のサイン!ナポレオンを再発見?
追いつくと、底に黒い岩がある。岩???が動き出した。とりあえずパシャ!

岩と間違えるほど大きな魚。最初は岩と勘違いしたけど、サカナと分かった後???この迷路は太いハタが住むのに良さそうだなあ…とおもったけど、一瞥してハタじゃない。もちろんナポレオンじゃない。ひょっとして?突進すると、ゆっくり岩が持ち上がるように浮かび上がり泳ぎ去りました。目と目が合ったとき、ビックリ。これは、カンムリブダイだ!

カンムリブダイ!!これまで見たことも無かったし、ここにいるとも思わなかったし、図鑑で知っているだけ。でも、その特異な姿はちゃんと脳裏に残っていました。

図鑑では、こちら。一度見たら忘れられませんよね。私が見たときは一匹だけど、最初は何匹か一緒にいたそうです。大きさは軽く1mを越えてました。体長より体高がすごいから、岩にしか見えないし、高さがあるから同じ長さのサカナの3倍ぐらいは大きく見えます。