タイマイの動画

昨日撮影したタイマイの動画です。こんな感じでダラダラと延々と30分も一緒に泳ぎました。動画は一緒に泳いだ真ん中あたりの1分と少しです。ときどきフレームからカメが居なくなるのは、私が残圧と水深をチェックしている時で、残圧チェックは1分に1回ぐらい、深度は30秒に1回はします。
動画はYouTubeの新しい機能をつかって大きくしてみました。ハイビジョンです。もし、画面から切れてしまったら、こちらからどうぞ。http://www.youtube.com/watch?v=Zo4uircDn_0&feature=channel

場所:アルビラードビーチ
時間:2010年9月13日 朝9時半頃
ポイント:おばけ坊主岩の下。深度16m
深度:15m−22mの間を上がったり下がったり

日本ではアカウミガメ、アオウミガメを主に見ます。タイマイは滅多に目撃されません。その理由は…タイマイは絶滅危惧IA種<世界的な見方>あるいはIB種<日本での評価>(もう絶滅寸前。危ないというレベルを通り越している)。紅海では逆にウミガメはタイマイが殆どですが、地球上から絶滅寸前なので触らないように、おびえさせないようにしましょう。

とっても分かりやすい子供向けの説明http://konicaminolta.jp/kids/animals/library/sea/hawksbill-turtle.html
ナショナルジオグラフィックの説明http://www.nationalgeographic.co.jp/animals/reptiles/hawksbill-turtle.html

<潜るなら科学をしよう!見分け方!>

カメ目 ウミガメ科 絶滅危惧IB類(EN)http://www.biodic.go.jp/rdb_fts/2000/72-026.html
メス繁殖個体の直甲長は平均815mm程度。頭部は細長く、吻端は尖っている。成体の背面は黄色で暗褐色のモザイク状の模様を持ち、腹面は淡黄色である。幼体では背面は黄土色、腹面は黒褐色である。下顎鱗板は1対、肋甲板は4対、前額板は2対、重縁甲板は4対ある。背甲鱗板は瓦状に重なり、甲の辺縁は鋭く尖る。

見分け方は、前額板は2対(つまり鱗4枚)。え?額板?なんですか?頭の上にある黒い部分。最初は昨日のタイマイ

水族館の説明板です。今年の6月に沖縄でとったものです。


下はアカウミガメの写真です。動画と比べると全然顔立ちが違うのがわかります。アカウミガメは日本本土で産卵する唯一のカメで、この間の朝のNHK連ドラ「ウエルかめ」のカメはアカウミガメです。

環境問題を考えよう!
<残念、世界の約束を破る日本>
日本は世界各地から大量に本種の甲板を輸入し、1975年にワシントン条約が発効してからも本種の甲板の輸入を続けていた。しかし国際社会からの批判が大きく、1993年に本種の甲板の輸入は禁止された。(Wikiからの引用)
日本が環境にやさしいとか、生態系の保護とか、そういった話をよく聞きますが、うーん、自画自賛以外のなにものでもありません。うかうか信じるとえらいことです。上の引用は決して過去の話でなく、残念ながら環境への対応は現在でも大同小異です。情報網が発達した昨今ですから、海外の情報と比較検討して自分の頭で考えたほうが良いと思います。