飛行機で酸素供給

今日、リヤド出張からの帰りの飛行機で、私のすぐ後ろの席の男性が意識を失い、CAが酸素ボンベとマスクの接続がわからなくてまごまごしていたので私が接続を行いました。飛行機では医師が乗ってないかといった放送もあって、一時騒然としましたが15分ぐらいで患者男性の意識がもどり症状が安定しました。良かったことに女医さんが飛行機に乗っていて安心しました。

CAは飛行機の離陸前に「酸素マスクが上から落ちてきて…」というデモを毎回するわりに、マスクのチューブがボンベに繋がってないとわからないものなのですね。顔にかけるときも上下逆だったし…。私も気を失った方がいてビックリしましたが、ボンベにチューブを接続うまくできて、酸素流量を調整してCAに渡すということでお手伝いできてよかったです。

サウジでは飛行機も、ボートも、救急車も、同じタイプの酸素ボンベがありますが、ボトルネックとレギレーターのファーストステージの形状がさまざまです。今回のタイプは中圧インフレーターのクイックコネクトと同じ「むいて差し込む」タイプだったのですが、差し込んだあと、ラッチにあわせて半回転させないと酸素が流れないという構造でした。

<番外・脈をはかる>
脈を測るとき首筋で測る方法もありますが、慣れているし便利なのは手首で測る方法です。手首といっても、どこ?なんとなく…でやっているけど…という場合もあります。きちんとした測る場所は橈骨(とうこつ)の上の内側血管です。下のURLの図でみると骨Aと骨1の継ぎ目ぐらいの感覚です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%88%E9%AA%A8
親指の付け根から、ちょっと下げて手首に移る、手首を曲げたら丁度皺があるくびれたところ!だから、手首といっても思いのほか上のほうで、むしろ親指の付け根と呼んでもいいところですです。手首の皺が2−3本あったら、大体その内側です。練習では、指で押さえる前に良ーく見てください。すると肉眼でもピクピク動いているのが見えます!練習のコツは、まず触る前に良く見るべし!自分の手首を食い入るように見てください。ピクピク動いているのが見えているところに指をそっと置くと、脈が計れます。安静時で一分間に50以下、120以上だったら注意が必要です。実際の計測は30秒計って2倍します。