オープンウォーター講習に先立って (2 予習)

コースに先立ってテキストをお渡しします。けっこう分厚いです。が、まず最初のページから読み始めてはいけません!必要なことはけっこう後ろにのっているのですが、やみくもにはじめから読み始めると、最後の重要なところにたどりつく前に飽きてしまいます。もう、なんの意味もないです。

テキストで読む(暗記するぐらい読む)順序は、
1 各章の終り頃にある「限定水域スキル達成の条件」とそれにつづく、各スキルの名前を覚えて、実際にイメージトレーニングを繰り返してできるようになることです
2 そして、各章の終りにある「知識の復習」を書き込むことです。答え合わせの後、基本的にそのページは切り取ってインストラクター保管となりますから「読んでわかっているいるが、書き込んでない」というのは…学科終了記録の保管になりません。

テキストをしっかり読んでも、実技ができなければ、ダイビングになんの役にもたちません。スクーバダイビングはテキストを読んでダイビングの知識を得る…なんてものじゃなくて、潜ってなんぼです。「知識の復習」の間違えたところは説明をうけて、訂正すればおわりですが、実技(スキル達成)ができなければ、水中で困るのは自分です。私がデモを繰り返し見せても、初めて機材を背負って水中にいるということで気になってしまって、デモの細部までみることができません。

ですから、予習は上に大きくかきましたが、機材の名前、スキルの名前、手順、といったことを写真をじっくり、写真の下のキャプションもよく読んで。
「はい、次は緊急スイミングアセントを行いますから、私のデモをよく見て、そしてみなさんに続いてやってもらいます」…といわれたとき、「へえ?緊急スイミングアセント?なんだそれ」なーんて言っているようであれば、もう泣きです(私も受講生も)。

以前は相当な日数をかけて取得していたダイビングのカードがたった2日でとれるのは、いちにもににも、受講生が予習できるところは全部予習しているのが前提だからです。