DAN JAPANの記事から(呼吸筋だよ)

おなじみDAN JAPANの定期刊行物「Alert Diver」2009年秋号のトピックです。
え?DAN JAPANをご存じない方?Divers Alert Networkの略で全世界のダイバーを対象に安全と健康を啓蒙している団体です。日本では「日本海洋レジャー安全・振興協会」がDAN JAPANとなっています。
http://www.danjapan.gr.jp
海上保安庁とならんで、ダイビングの安全と健康についての重要な情報ソースです。

「運動とダイビングの理想的な組み合わせ」

特集のひとつですが、面白い部分をみつけました。以下引用です。
「ダイバーの場合は、水中環境で考えられるだけの体力と、何かがあったときにも対応できるだけの酸素摂取能力があるか…」「酸素摂取能力:呼吸抵抗が強いダイビング中は、意識的に呼吸のコントロールを行なう必要があります。常日頃、有酸素運動などで意識して呼吸を行なっていれば問題ありませんが、日常生活レベルでは浅く換気量の少ない呼吸しか行なわないため、ほおっておくと呼吸筋が退化し、酸素摂取能力も低下し、いざという時に十分な呼吸ができない場合もあるのです」(引用おわり)

フリー百科事典ウィキペディアWikipedia)で、呼吸筋を調べてみました。以下「」内引用。

「呼吸筋(こきゅうきん)は、呼吸を行う筋肉の総称。すなわち、呼吸をするときに胸郭の拡大、収縮を行う筋肉のこと。種類としては、横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋などがある。

正常安静呼吸では、吸気は主に横隔膜の収縮によって行われ、また外肋間筋も使用される。呼気は筋肉を用いず、伸展された肺の受動的反跳(ふくらんだ肺が自然にもとに戻ろうとする力)によって行われる。努力呼吸時には、吸気には胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋が、呼気には内肋間筋、腹直筋、内腹斜筋、外腹斜筋、腹横筋といった呼吸補助筋が補助的に用いられる。」

つまり、運動(別にダイビングだけでなくて)しているときの呼吸には、いつもは呼吸に使わない筋肉が一杯必要になるということです。で、この筋肉はほおっておくと錆付いてしまうということです。

昭和大学付属豊洲病院リハビリテーション部主任 柿崎 藤泰 先生
の記事の「呼吸筋ストレッチでらくらく呼吸」です。
http://www.j-health.jp/egao/kenkou_kyositsu/158/index.html

「呼吸筋ストレッチ体操のすすめ」図解でわかりやすいです。
http://www.erca.go.jp/asthma2/copd/control/breathing.html

呼吸は生きる基本です。

ダイビングだけじゃありませんので、まず「呼吸」をしっかり鍛えましょう!錆付いても、上のストレッチでもとどおりです!!!ダイビングで息苦しさを感じている人は、ぜひ、ぜひ、まず「呼吸って何だっけ?」から考えましょう。