ジェッダのウミガメを調べつくそう!

日本ウミガメ協議会さまにタイマイの連絡をしたところ、次のような質問がありました。内容を箇条書きにすると…
A タイマイサンゴ礁の穴のようなところで背甲をこすって汚れを落とす行動をとるのですが、写真のタイマイには藻がついています。サウジのタイマイは藻をつけたままの個体が多いのでしょうか?
B タイマイサンゴ礁の割れ目のカイメンを主な餌にしているのですが、この海域で餌を食べているシーンは見られますか?
という2点です。ジェッダダイバーのみなさまもカメを見たら「背中を見る」「なんか齧りついてないか」に注意しましょう!

藻がついたタイマイ…いくつか仮説を独自に立てました。独自です。
1 サウジ人のヒゲのようなもので藻が茂っているとえらい。えっへん!
2 ずぼらだから。藻程度でゴチャゴチャいわない!
3 ほら、多少はやってるよ縦に溝のようにこそぎ落とした跡があるでしょ。サウジは暑いんだからあんなもんで十分だ。
4 サウジは宗教の関係で異性との交際にうるさい>>見た目を気にしなくなる
5 この藻が2009年の新作モードだ。流行に敏感なだけ
6 対テロリスト向けのカモフラージュです。
7 藻があると直射日光からお肌を守れるんです。紫外線対策
8 浦島太郎を乗せたカメの直系。伝統墨守派。
9 わかってるけど、藻が異常にしつこい。気合いれても落ちない
10 藻が異常に生える。落としても、直ぐに生えてくる 
11 藻がないタイマイのほうが異常。隠れてエステに行っているのか?
12 モルジブあたりの藻とは違う。訳あってカメと共生している藻
13 カメに寄生している藻。カメの背でしか生きられないので必死

ちなみに2ですがありえないことではないです。世界的には大潮の夜しかサンゴは産卵しませんが、紅海では昼夜も潮も問わずサンゴは産卵して、サンゴの産卵を見たことの無いダイバーのほうが少ないくらいです。さらに通常、水温が30度を越えると白骨化するのですが、気温が50度を超えるサウジで水温30度ごときで白骨化するほどデリケートなサンゴはいません。あるいは、ずぼらで30度になったことに気がつかないだけなのかもしれません。

カイメン(海綿:英語でスポンジ)!まずダイビングでカイメンを探しましょう!カイメンとは見た目こんなものです。HIP DIVING SERVICEさんのHPを紹介します。http://www.diving-school.com/zukan.sponge.htm
字ばっかりのウィキペディアの説明です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E7%B6%BF
カメが見れなくても日頃から、①カイメンに詳しくなる(種の特定ができれば上出来)、②カイメンを見つける、という練習もいいかもしれません。そのうち、どんなカイメンがタイマイの好物なのか、わかるかもしれません。
歴史的に見て紅海のカイメンは高品質のため輸出されていました。ジェッダ旧市街バラドのオールドマーケット地区には香辛料や香料と並んで「カイメン」が売っているかもしれませんので、オールドマーケットを歩くときは少し注意してみましょう。

さて、タイマイがカイメンを食べる様子は、ちょっと見「サンゴにかじりつく」「サンゴの間に首をつっこむ」風に見えるはずです。

ここまで話しておきながらなんですが、紅海にはアオウミガメもいます。タイマイとは食生活が違うので、また別のチャンスに説明します。